【合格する勉強方法】小学校受験に「合格する親子」がやっている「3つの勉強方法」!

勉強方法

小学校受験に合格する親子の勉強法とはどのようなものでしょうか。

合格する親子の勉強方法に間違いなく幾つかの共通点があります。

これまで幼児教室等を通じて10年以上にわたり幼児教育に携わってきた講師の立場から小学校受験に合格する子がやっている「3つの勉強方法」を解説します。

具体的には以下の3つです。

  • 勉強方法①合格に必要なことを俯瞰した上で学習すること
  • 勉強方法②苦手分野を作らないこと
  • 勉強方法③楽しんで学習すること

これまでの経験から自分で問題意識を持って能動的に学習に取り組んでいる親子は自宅学習の効率が非常に高いです。

逆に塾に任せっきりになり思考停止になってしまっていると、いいところまではいくのですが、最後の踏ん張りが効かない傾向にあります。

この記事を読んで、受験に合格する「学習方法」や「取り組む姿勢」を身につけることができれば、合格にグッと近づくことができます。

勉強方法①合格に必要な全体像を把握した上で学習すること

お受験において重要なことは「何をすれば合格するか」ということです。

これが分かっている親子は概ね合格することができます。

逆に、塾に任せっきりになり思考停止になってしまっていると、いいところまではいくのですが、最後の踏ん張りが効かない傾向にあります。

では、どうするれば「何をすれば合格できるか」を把握することができるのでしょうか。

これは一朝一夕でできることではないのですが、これまでの受験に取り組む親子の取り組みを見てきた経験則として概ね以下の3つのステップが重要です。

合格に必要な全体像を把握するための3ステップ

ステップ①小学校受験の目標を定める

まずは小学校受験の目標を定めましょう。

国立小学校を目指すのか、私立の上位校を目指すのか、もしくは、通学時間が短い学校を目指すのか等、それぞれの事情に応じた目標を定めましょう。

もちろん、年少さんや年中さんでは志望校というのは必ずしも明確ではないかもしれません。

しかし、ただ漫然と塾に通ったり自宅学習をするという受け身の状態では学習効率も上がりません。目標を定めて能動的に学習を進めることはとても大切です。

そのため、合格に必要なことの全体像を把握するためのファーストステップとして、まずは自分が「この学校に行きたい!」という目標を定めてみましょう

ステップ②情報収集と考察の反復

情報収集

目標が定ったら、目標とする小学校に合格するために何をすべきか情報収集しましょう。

その際に、情報の濃度を少しずつ濃くすることを意識しましょう。

まずは本を読んだり、インターネットで受験情報を収集して基本的な情報を収集しましょう。

次に、塾に通ったり、模擬試験を受ける等して受験塾が持っている情報を収集しましょう。

この際に、塾によって得意とする学校が異なるため目標に合わせた塾に対して情報収集をするようにしましょう。

さらに、塾の先輩や知り合いを介して、目標とする小学校に通っている人を紹介してもらい、直接話を聞きましょう。また、目標とする小学校のイベント(文化祭等)で実際に学校見学ができる機会があれば積極的に参加しましょう。

このように、目標とする小学校の情報を順を追って濃度を高めながら収集していきましょう。

合格に必要なことを自分なりに考察

情報を収集したら、ただそれを記憶に留めるのではなく、目標とする小学校への合格に向けて何が必要か自分なりに考察してみましょう。

これは、しっかりと自分なりに考察して知識を自分のものにしなければ本当の意味で「合格に必要な全体像」が見えてこないからです。

情報収集と考察のサイクル

上記の考察は情報収集をする度に行いましょう。

そうすると、合格の全体像を把握するためのミッシング・ピースが見つかりますから。つまり、合格の全体像の把握に必要な情報のうち不足している情報を把握しましょう。

不足した情報が見つかったら再度情報収集を行ってください。

こうした情報収集と考察を繰り返して行くうちに合格に向けた必要な情報が明確になってきます

合格に必要な情報が俯瞰できているかチェック(十分性のチェック)

合格に必要なこととは何でしょうか。

それは目標とする小学校やそれぞれの親子の事情によってもりましたとなるかもしれませんが、概ね以下のような内容です。

  • 学校の基本情報
  • 受験の基本情報
  • 学校の校風や生徒の雰囲気
  • 合格しやすい子供の特徴
  • 受験科目の特性や合格基準
  • 受験科目の個別の課題ごとの合格に向けて必要な学習レベル

こうした合格に必要な情報をできるだけ正確にかつ網羅的に収集してください。

ステップ③ギャップ分析

ステップ②の情報収集と考察を通じて「合格に向けて必要な科目ごとのレベル」を正確にかつ網羅的に把握できた場合は、子供の現時点の能力の比較(ギャップ分析)して「どの科目をどの程度伸ばせば良いか」が明確になります。

この「どの科目をどの程度伸ばせば良いか」は塾の講師であればきちんと把握しているのですが、親が正確に把握していることは稀です。

ギャップ分析の精度が低いことで何をすれば良いのか自分で考えられない場合は自宅学習の効率が著しく低下してしまいます。

一方で、ギャップ分析が上手にできている場合は自宅学習の効率が飛躍的に上がります。

というのも、これまでの経験から自分で問題意識を持って能動的に学習に取り組んでいる親子は自宅学習の効率が非常に高い傾向にあります。

小学校受験は塾の学習に比べて自宅学習のウェイトが非常に高い、つまり、塾の先生以上に親という自宅学習の先生の重要性が高いため、親の指導力が合否を分けると言っても過言ではありません。

親の指導力を高めるためには「ギャップ分析」の精度を高めることが最も大切なことの一つです。

こうした3ステップ、つまり、「目標設定」、「情報収集と考察」、「ギャップ分析」の過程を踏んでしっかりと「合格に必要な全体像を把握すること」が合格できる子供の第一条件です。

勉強方法②苦手分野を作らないこと

受験において大切なことは合格点を取ることですが、合格点を取るために最も重要なことは何でしょうか。

それは、誰にも負けない得意分野を作ることでもなく、問題を誰よりも早く解くことでもありません。

合格にするために最も重要なことは「苦手分野を作らないこと」です。

苦手分野さえ作らなければ平均的な得点を重ねることができ、合格点を取ることができます。

例えば、4科目400満点の試験で320点が合格点とします。

Aさん 325点合格
ペーパー:85点
行動観察:80点
功緻性:80点
運動:80点

Aさんは平均的に点数を重ねることができて合格できました。

Bさん 310点不合格
ペーパー:85点
行動観察:75点
功緻性:60点
運動:90点

しかし、Bさんは運動こそ得意科目ですが功緻性が苦手で不合格になってしまいました。

Cさん 315点不合格
ペーパー:40点
行動観察:90点
功緻性:95点
運動:90点

Cさんは非常に優秀な生徒ですが、どうしてもペーパーだけが点数を取ることができません。ペーパーに足を引っ張られて不合格となってしまいました。

このように、この三人の例からもわかるように受験で合格するために大切なことは、得意分野を作ることではなく何よりも苦手科目を作らないことです。

苦手科目を作らないためには

苦手科目を作らないために最も大切なことは、子供の苦手そうな分野を親が見つけて、子供が苦手意識を持つ前に得意分野に変えてしまうことです。

「そんな魔法みたいなことが本当にできるのか?」と思うかもしれませんが、受験の全体像をきちんと把握できている親であれば可能です。

苦手意識を持ちやすい科目は子供によって異なりますが、実は多くの子供が苦手意識を持ちやすく、受験でつまづきやすい科目というのはあります。

苦手意識を持ちやすい科目は数学的な思考を要する科目です。

例えば、数の問題で数字を数えたり、数を比較したり、図形の数を数えたり、図形を回転させたり、ペーパー試験では頻出の分野ですが苦手意識を持ちやすい子供が多くいます。

そして、一度子供がこうした分野に苦手意識を持ってしまうと、数学的な思考を要する問題に対して拒否反応を起こしてしまうことがあります。

拒否反応を起こせば、問題に取り組ませることができなくなり、学習しなければ苦手科目の克服は叶いません。

こうなってしまうと受験で合格するという目標が徐々に遠くなってしまいます(さらに言えば、小学校以降の学習においても算数や数学が苦手なことは大きなハンデとなります)。

こうならないためにも数学的な思考はできるだけ幼児教育としてしっかりと対策をしておく必要があります

数学的な思考を身につけるための方法

数学的な思考を身につけさせる方法はいくつかありますが、できるだけ子供が苦手意識を持たずに楽しみながら質の高い学習をすることが大切です。

そのための方法の一つとして、テキスト学習ではなくタブレットを使用した学習を検討してみるのもいいかもしれません。

タブレットを使った学習であれば、子供もゲーム感覚で楽しんで取り組むことができます。

我が家もタブレット端末(RISU)を使用した学習を本格的な受験期を迎える前の年中からスタートしました

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勉強方法③楽しんで学習すること

勉強を楽しむというのはそんなに簡単なことではありません。

子供は生来としておもちゃで遊んだり、アニメを見たり、ゲームをしたいもので、勉強をしたいという子供は非常に稀です。

では、どうすれば子供が楽しんで勉強ができるのでしょうか。

それには4つのポイントがあります。

ポイント①勉強を習慣化する

まずは勉強を習慣化することが大切です。

毎朝30分でも良いので子供に勉強する時間を確保してあげてください。

例えば、朝は6時に起きて幼稚園の身支度をして、6時45分から30分勉強をする習慣にすると言った具合です。

はじめは子供も嫌がるかもしれませんが、習慣化していくと自分から進んで机に向かうようになるものです。

ポイント②勉強することが特別だと教えてあげる

勉強する意味を子供に理解させることが大切です。

それは、受験のために勉強をする必要があると伝えても子供は当然納得しません。

子供なりに理解できる「特別感」を親が演出してあげることです。

具体的には、「勉強したらたくさん褒めてあげる」、「勉強したらおやつをあげる」、「勉強するスペースを特別な机を買ってあげる」、「勉強した日はシールを貼って、1ヶ月間毎日勉強できたらご褒美を買ってあげる」と言った演出です。

先日のタブレットを使用した学習も「特別感」を演出する方法の一つです。

こうした演出をしてあげることで子供は勉強することが「特別なこと」だと理解するようになります。

ポイント③親が背中を見せる

子供が自分から勉強をするようになる魔法のような方法が一つあります。

それは、親が勉強する姿を子供に見せることです。

例えば、我が家の子供は父親が勉強する姿を見ているため、机に座って父親と同じように勉強したいという気持ちを強く持っています。

そのため、父親が勉強していると幼児期からその膝に座って一緒に勉強(父親にとっては邪魔かもしれませんが)をしていました。

このように、親が勉強する背中を見せることで、魔法のように子供は自然と学習習慣を身につけます。

ポイント④生活の中で実体験に基づいて学習すること

そもそも勉強というのは必ずしも机の上で行うものではありません。

例えば、受験で必須の季節の学習ですが、季節に関するワーク(紙の課題)に取り組むことや季節カードで学習することも受験上は意味のあることかもしれません。

しかし、本来は季節感をしっかりと持った子供を学校は求めているのであって、座学ではなく、実体験が大切です。つまり、季節の行事を体験していることが重要なのです

そうであれば、お正月には駒を回したり、お餅つきをしたり、端午の節句には桃の花を飾ったり、夏には海で泳いだり、秋には紅葉狩りに行ったり、冬にはスキーをしたり、季節ごとの行事を幼少期からしっかりと体験させてあげることが大切です。

こうした実体験を通じて色々なことを学んでいる子供は色々な学習をただの知識としてではなく、実体験と有機的につなげながら学習をしていきます

例えば、実体験がない子供は菜の花を見て春という季節を覚えようとした時に、「菜の花は春」と機械的に脳にインプットしていきます。

一方で、菜の花を春に野山で積んだことがある子供は同じ学習をした際に「菜の花はお父さんと一緒に川の土手で積んだ黄色い可愛らしいお花ね。確か、冬が終わって暖かくなってきた頃だから春ね。」と自分の記憶と有機的につなげながら学習することができます。

こうした実体験に基づいた有機的な学習というのは非常に効率的で、子供の記憶力であれば一度覚えると忘れることは稀です。

一方で、実体験がない子供の記憶は、すぐに他の花と季節がごっちゃになってしまったりするものです。

このように、生活の中で実体験を積むことは、一見すると学習ではなく遊びのように感じますが、実はとても大切なこと学習なのです。

是非、生活の中で遊びながら「生きた知識」ともいうべき実体験を子供に身につけさせてあげてください。

最後に

このように、本記事では筆者が幼児教室等を通じて10年以上にわたり幼児学習に携わってきた教師としての立場から小学校受験に合格する子がやっている3つの勉強方法を解説します。

具体的には、以下の3つなります。

勉強方法①合格に必要なことを俯瞰した上で学習すること
勉強方法②苦手分野を作らないこと
勉強方法③楽しんで学習すること

是非、小学校受験を目指すことを決意したのであれば、できるだけ早期にこうした勉強方法を意識してください。

これらの3つを意識した勉強方法を実行するだけで、合格確率はグッと上がります!

我が家もこうした点をしっかりと意識しながら学習を進めています!

これまでの幼児学習の経験を踏まえて編み出した「オリジナル学習方法」については機会があればお伝えしようと思います。

以上、「【合格する勉強方法】小学校受験に「合格する親子」がやっている「3つの勉強方法」!」でした。

これからも「国立小学校受験」に関する情報や学習経過を報告していく予定ですので、よかったらブックマークお願いします

生きた知識を手に入れる具体的な方法を解説しました。こちらの記事もあわせてお読みください。

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